他診療科+非常勤のハイブリッドは飽きなくて良い

非常勤を考えている先生。常勤を検討している先生へ。

今回は、医療脱毛クリニックの非常勤または、常勤を検討している先生へ向けた記事です。

今回のケースでは、週5日働く先生を想定してみようと思います。子育て中の先生や、お家の事情なので、週5回でなく週2-3回などの勤務をされる先生は別の記事で改めて触れる予定です。

医療脱毛クリニックにおける働き方は、いくつかの種類に分けられます。以下3種類の働き方を考えてみます。

①他で週5日の常勤を持ちながら、有給や土日など時間が空いたときだけスポットで勤務する方法。
②他の仕事を週3-4回+脱毛クリニック非常勤週1-2回の掛け持ちをする方法。
③医療脱毛クリニックを週5回で常勤または非常勤を掛け持ちする方法。

①他で週5日の常勤を持ちながら、有給や土日など時間が空いたときだけスポットで勤務する方法。

これは例えば内科の先生が常勤で病院勤務をしていて、空いた時間にスポットを探して医療脱毛クリニックで働く方法です。お休みの土日にスポットに入ったり、平日に有給を取得して、スポット勤務をする方法が考えられます。いま常勤で勤めている先生が医療脱毛クリニックに興味をもって働き始める場合はこのケースになります。この方法は全くリスクなく、もしスポット勤務で先生に合わないと感じればやめればいいだけですし、もし気に入れば、定期非常勤を探す次のステップに進むことも出来ます。全くのノーリスクのため、どのような先生にもオススメ出来ます。

②他の仕事を週3-4回+脱毛クリニック非常勤週1-2回の掛け持ちをする方法。

これは①の方法から、医療脱毛クリニックでの勤務が気に入って、定期非常勤を入れるパターンです。現在の仕事を週5から週3-4にできるかは、勤務先と相談が必要ですが、可能であれば、現在の仕事も維持しつつ、週1-2回医療脱毛クリニックのお仕事を安定して行うことが出来ます。また現在の勤務先で条件の変更が難しければ、この機会に元々の仕事の転職をお考えになっても良いかもしれません。特に常勤にこだわらなければ、内科の非常勤+医療脱毛クリニックの非常勤で仕事をすることも出来ます。また意外ですが、週3回でも勤務時間によっては常勤扱いにしてくれる施設もあります。

③医療脱毛クリニックを週5回で常勤または非常勤を掛け持ちする方法。

医療脱毛クリニックに常勤になる場合は雇われ院長(管理医師)になることになります。これは、雇用契約は通常の雇用とは異なる面もあり、場合によっては経営や雇用する職員の責任もすべて先生にのしかかってくるため、契約の際には十分注意が必要です。この時ばかりは、求人会社のエージェントや、採用担当の方が何と言おうとも、先生ご自身でよく考えることを決して忘れない下さい。不安がある場合は、必ず誰かに相談してからにしたほうが良いです。また雇われ院長の場合は有給も無いことが多いです。名義上とはいえ管理する側の人間になるためです。

非常勤をいくつかのクリニックで掛け持つ方法では上記のようなリスクは発生しません。定期非常勤を曜日ごとに探して勤務する形になります。非常勤だと、年金、医療保険、確定申告などある程度先生ご自身で動く必要があり、少々面倒ですが、慣れてしまえば問題ありません。この場合、所得が大きくなるので、国民健康保険の場合、最高額になってしまうと思います。もし社会保険料をを削減したい場合は、他の事業を用意する必要がありますが、マイクロ法人を利用する手もあります。(マイクロ法人については、YouTubeで詳しく解説してくれてる先人が多くおりますのでそちらをご覧下さい。)

管理人が考える現時点の最適解

どれが良いかは、先生ごとの状況やお考えにもよるかと思いますが、私の個人的な最適解としては②の働き方で、保険診療を週3-4回、脱毛クリニックを週1-2回がもっともバランスが取れているように思います。

たとえば内科や訪問診療の仕事など保険診療の仕事も出来るほうが、医療脱毛クリニック業界が傾いたときのリスクヘッジになります。金銭的なことを考えれば、脱毛クリニックなどの自由診療に全振りした方が、リターンは大きいですが、美容業界の働き口が縮小した場合対応が困難になります。元々形成外科専門の先生が美容外科に転向するケースとは事情が異なり、医療脱毛クリニックは良くも悪くも特殊なスキルを必要としないため、他の医師に代替される恐れもあります。

また医療脱毛クリニックの仕事は、週1回くらいではいい息抜きや気分転換になりますが、ずっとやっていると正直飽きてしまいます。他のビジネスを持っていて、仕事中にパソコンで他の仕事に集中して取り組めるような先生には最適でしょうが、多くの先生は週5日の勤務を2-3ヶ月もやっていたら飽きてしまいます。私は常勤で医療脱毛クリニックに勤めた経験はありませんが、数ヶ月ほど、週4-5回で勤務をしたことがあります。最初は楽で、勤務時間に自分の好きなことや、本を読んだりできるので良い仕事と思っていましたが、1ヶ月もすると飽きてきて、正直イヤになってきました。相変わらず仕事はヒマなのにも関わらずです。その時は期間が決まっていたので何とか耐えられましたが、もしもこの仕事が何年も続くと想像したら、、、耐え難い気持ちになりました。

ところで医療脱毛クリニックの常勤医師は比較的入れ替わりがあることをご存知でしょうか?正直自分で勤務を経験するまでは理由は分かりませんでしたが、おそらく仕事内容があまりにヒマで、単調なことも無関係ではないと思います。またこの仕事を続けても、自分の医師や社会人としての成長は期待できません。多くの先生は、自分の成長が感じられない環境にもストレスを感じられると思います。今は待遇面も良いけれど、今後業界全体がどのようになるかは不透明です。将来的な不安を感じて転職をされる先生もいるようです。

私自身は週4日は他の医療機関で保険診療を行い、週1回医療脱毛クリニックにて勤務する上記のハイブリッド方式をとっています。週1回だと、嫌にならず、医療脱毛クリニックの日は半分休み、半分仕事のような感覚で過ごしています。給与面でもかなり助かっています。

番外編 週5日、医療脱毛クリニックに全振りが向く先生は?

こちらのケースは、上でも少し触れたように、パソコン一つあれば行えるビジネスをお持ちの先生でしょう。空き時間を仕事時間と考えれば、仮想的にオフィスに出社(医療脱毛クリニックに出勤)して、ご自身のビジネスを行うと同時に、医療脱毛クリニックでの給与ももらえるため、二重取りが可能です。そのような先生はたとえ医療脱毛クリニックの仕事がなくなっても、ご自身のビジネスや、他の臨床に適応していける逞しい先生でしょう。また給与も豊富なため資金的に逃げ切って、FIREを早々に達成してしまうかもしれません。

勤務時間内にやることもあるので、飽きることも心配いりません。どのような仕事をしているかというと、インターネット上のビジネスはもちろん、不動産を所有して管理したり、投資をしたり、それらを組み合わせている先生もいるようです。

ただこちらはかなりイケイケの先生で、一般的には例外的な先生と思われます。この例に近い、私の知り合いの先生は、研修医のときから自分のビジネスを展開し、休みには全国を飛び回っているような、すごい先生でした。医師としてもしっかり仕事をしていましたが、むしろ一流ビジネスマンという印象でした。