医療脱毛クリニックでの一日の仕事の流れ

医療脱毛クリニックでの一日の仕事の流れ

今回は医療脱毛クリニックでの医師の仕事の流れについてです。以前別の記事でも触れたことがありますが、今回は初めて勤務される先生に向けて、改めて書いてみようと思います。

出勤

出勤はだいたい10時から12時始業のところが多いです。10分前には到着するように心がけましょう。あまり早く行っても、スタッフさんが掃除など準備をしているので、早く付きすぎないように注意しましょう。慣れない場所にあるクリニックの場合は、早めに着いて、近くのカフェでコーヒーでも飲んで待っているのが良いかもしれません。

遅刻は厳禁です。先生がいらっしゃらないと、脱毛施術を開始できないためです。医療脱毛は医療行為に該当するため、先生が在院の下、先生のご指導の下に施術をしているという建前があるためです。そのため遅刻をしてしまうと、今後の採用に関してかなりマイナスになってしまいます。

到着したら、白衣やスクラブに着替えて準備をします。ユニフォームは指定されたものを用意してもらえますので、そちらを使いましょう。

パソコンを立ち上げ、ログインしてお客様を迎える準備をします。ログインの情報は事前に教えてもらえますので、スムーズに出せるように準備しておきましょう。

初回勤務の場合は、スタッフさんから軽い電子カルテのレクチャーがあります。カウンセリングマニュアルは動画にもまとめられているので目を通しましょう。

先生のお仕事

先生のお仕事は大きく分けて2つです。一つは初診の方のカウンセリング、もう一つは再診の方のカルテ記載、皮膚トラブル対応です。

初診の方のカウンセリング

こちらがメインになります。初めて行う場合は緊張するかもしれませんが、特に難しいことは全くありません。同意書をお客様と一緒に読み合わせて行く作業です。もちろん一字一句読む必要はありません。重要でないところは流しつつ、副作用や禁忌など重要なところは、少しゆっくり目に説明していきます。

ここでのポイントは、副作用や合併症を柔らかめに伝えることです。そのまま文字通りに伝えると、お客様の不安を増長させ、契約に結びつかないことがあります。先生のカウンセリングでお客様は怖がって契約をやめてしまっては、クリニックの経営にも影響し、当然先生のお仕事にも影響してしまいます。

もちろん伝えるべきところは正確にお話する必要がありますが、表現の仕方をやわらかめにして工夫することで、脱毛に前向きの姿勢を持っていただくことが大切です。

また実際の施術において、機械の出力設定を間違えるなどしなければ、深刻な副作用や合併症が出ることはまずありません。医療脱毛は美容外科のオペなどに比べれば、リスクが低い美容医療なのです。

再診の方のカルテ記載、皮膚トラブル対応

再診の方のカルテ記載は、特に問題がなければ、先生のお名前を打ち込むだけです。労力としては一人30秒もかかりません。ほぼ負担にならないと思います。

皮膚トラブル対応ですが、まず看護師さんが状態を確認してくれます。部位によっては直接診察することもありますが、記録のために写真ととるのでそれを見て診断をします。多いのは毛嚢炎や炎症後色素沈着です。お客様に診断と対応をご説明します。薬は院内処方なので、院内に常備されている薬から必要なものを処方します。クリニックマニュアルに院内に在庫がある薬の一覧が書いてありますので、そちらから選びましょう。

皮膚トラブル対応は5回勤務して1回あるかないかで数としてそこまで多くありません。特に先生方には負担になることはないと思います。薬が院内薬に限られるので、普段使わない薬で治療せざるを得ないケースもありますが、そこはやむを得ないかと思います。

上記以外の時間の過ごし方

ざっとお仕事の内容としてはこのような流れになります。上記以外は基本的に自由に過ごすことができますので、パソコンで仕事をしたり、映画をみたり、本を読んだり、デスクでできる範囲であれば自由に過ごすことができます。水分補給やトイレ休憩も基本自由です。飲食はクリニックによりますが、匂いが強いものでなければ、お菓子やパン途中で食べても基本的に問題ありません。

休憩時間は1時間は外出でとることができます。近くに食事に行くことが多いです。医療脱毛クリニックは繁華街にあることが多いので、食事は楽しみの一つです。難点は休憩時間が15時など中途半端な時間になることが多いので、ランチの時間が終わってしまっている飲食店が多いことですが。。

医療脱毛クリニックでのお仕事のポイント

判断に困るとき。

特に判断に迷うケースなどは多くはないと思いますが、迷うようなケースでは、まずクリニックのマニュアルを拠り所に対応をしてください。医療脱毛クリニックに特有の事情ですが、スポットや非常勤の医師が多く、日によって別の医師が対応することが普通です。そのため先生が独自の判断をしてしますと、別の日に勤務する医師が困ったことになります。よくある事例はすでにクリニックマニュアルに載っていますので、必ずマニュアルに沿った対応をしましょう。ひいてはそれが先生を守ることにもなります。

極めて特殊なケースで、先生での判断が難しようなケースでは、本部に相談をしましょう。本部に連絡をとると、法人の幹部や管理医師が判断をしてくれますので、それに従えば大丈夫です。相談したから何か不利益を受けるようなことはありません。法人としては、むしろ対応の困るようなケースは相談してくれた方がありがたいのです。本部への連絡はスタッフさんがやってくれますので大丈夫です。

お客様としての対応を!

医療脱毛クリニックに来院される方は、患者さんではなくお客様です。そこが保険診療との最大の違いです。先生より若いお客様の方が多いかもしれませんが、ここは仕事と割り切って、敬語を使って物腰やわらかく、丁寧にカウンセリングや診察をしていただければと思います。

退勤

勤務終了は20時から21時です。変えるときは看護師さんやスタッフさんにご挨拶をして帰宅しましょう。

まずは一度スポットで

百聞は一見に如かずなので、未経験の先生はスポットで何度か勤務されてみると良いと思います。おそらく普段のお仕事よりもだいぶ余裕があります。スポット勤務はこちらを参考にしてください。お勧め医師求人サイト