常勤での管理医師契約(院長)は要注意!

医療脱毛クリニックにて、常勤を検討されている先生へ。

今回は医療脱毛クリニックにて、常勤をご検討されている先生に向けた記事です。以前の記事、でも常勤については触れましたが、今回は契約の面で、もう少し掘り下げてみようと思います。医療脱毛クリニックにて常勤をご検討の先生はもちろん、他の診療科でも、いわゆる雇われ院長として働くことを検討されている先生に役立つ内容です。管理医師の求人は医療脱毛クリニックなど美容に多いですが、美容に限った話ではなく、保険診療の求人やコンタクト処方専門の眼科求人なども同様に注意は必要です。

医療脱毛クリニックにおいて、「常勤」の勤務はほぼイコール、「管理医師(院長)」になる契約です。この場合ケースとしては、2通り考えられます。
1つ目は、新規立ち上げのクリニックの場合など、先生がクリニック開設者として関わる場合です。先生が開設者になる場合は、いくら届け出や事務作業を代行してくれたとしても、法律上は個人クリニックを先生が立ち上げるのと同じです。他の開業医の先生と同様にクリニックに関わる諸々の責任が発生します。
2つ目は大手の美容クリニックの場合、法人が開設者となり、先生が院長として就任する場合です。この場合は先生は院長と同時に、グループ法人の理事としての立場にもなることが多いようです。こちらは個人クリニックとは異なりますが、やはり同様に責任が発生します。
どちらの場合でも、スタッフの雇用や給与の管理など、諸々の雑務は法人本部などが代行してくれますが、何か問題が起きた場合は、先生が法律上はクリニックの管理責任者にあたるため、先生に責任が発生する可能性もあります。

また労働条件について、管理医師の場合、事実上は雇われの労働者であるにも関わらず、管理者として扱われるため、有給は発生しません。これは結構なマイナスポイントと思われます。
また管理医師になると、好きなときに自由な時期に辞めることは難しくなります。管理医師の先生が抜けてしまうと、いくら非常勤やスポットで仕事のシフトは乗り切っても、管理医師不在ではクリニックを継続することが困難になるからです

また管理医師の場合の税務上の扱いも注意が必要です。個人クリニックの契約の場合、クリニックの収益が先生個人の収益となってしまいます。特に美容の場合は、扱うお金も高額になりがちです。知らず知らずのうちに多額の税金を課せられる可能性があります。お金の管理は特に注意が必要ですが、先生が事実上管理することは難しいと思われます。いくら法人が管理して、確定申告の代行をしてくれると言っても、実印や通帳を渡してしまうのは危険です。生殺与奪権を他人に委ねることになってしまいます。。。

私の知り合いの医師にも何人か医療脱毛クリニックの管理医師になった方がいます。上の話の一部は実際に失敗を経験した医師から直接聞いた話を参考にしています。ある友人の医師は、これ以外にも色々とブラックな面をみてしまい、数年で退職されました。内部の一部詳細な話は、秘密保持のため聞くことが出来ませんでしたが、、、簡単に言えば求人情報であるような良い話ばかりではないとのことです。twitter上での某大手クリニックの管理医師の告発も話題となりました。内部紛争のために急にクリニックが閉院となり、お金の支払ったにも関わらず契約解除できない顧客からの集団訴訟のアカウントもあります。やや極端な事例ではありますが、このような状況は氷山の一角なのではと推測されます。。。

先生方への注意喚起のため、マイナスな情報を掲載していますが、すべての管理医師の仕事が悪いわけではありません。中には経営基盤が安定している優良な求人もあります。実際私が面接を受けたとある求人も、10以上のクリニックを全国に展開し、経営も安定している法人でした。その法人の理事長先生と面談し、業界の色々なことも教えてくれました。その先生から教えて頂いた情報もこのページに盛り込んでいます。私はその当時医療脱毛クリニックには関わる以前でしたが、美容業界の求人での管理医師は注意した方がいいとアドバイスしてもらいました。その当時は正直良くわかっていませんでしたが、今となってはよく分かります。
常勤の仕事を検討される先生は、まずは焦らないことが重要です。複数の求人会社から話を聞いて頂き、多角的に判断して頂いた方が良いです。非常勤であればやり直しは容易なため、とりあえずやってみるのもアリですが、常勤勤務に関しては、手間や時間を惜しまない方が絶対に良いです。もし求人会社が判断を焦らせるようなら、なお要注意です。ウラに何かがあると思ったほうが良いでしょう。

医療脱毛クリニックの仕事は金銭的な面で非常に優遇されてる仕事です。また仕事内容に比してコストパフォーマンスが高い仕事です。常勤の仕事は週5日であれば、年収2000万円以上が普通です。中には2500万円という求人も珍しくありません。しかし管理医師になるということは、通常の労働者としての勤務とは異なり、管理する側の人間として、様々なリスクを背負い込むことになります。先生方を騙そうとするような求人は、全体から見れば一部でしょうが、中には注意しなければならない求人があることも事実です。
先生方にはどうぞ慎重に判断されていただければと思い、注意喚起させて頂く次第です。