医療脱毛で遭遇する覚えておきたい皮膚トラブル①

毛嚢炎

もっと多い皮膚トラブルの一つです。

医療脱毛のリスク説明の際に、先生方からお客様に起こり得るあらゆるリスクを説明します。火傷や色素沈着、肥厚性瘢痕、硬毛化、、また麻酔によるアレルギー反応など、色々説明はするものの、先生方が対応するものは、かなり限られます。正直拍子抜けしてしまうかもしれません。

実務上でももっと多いのは、毛嚢炎です。こちらはどうしても一定の確率で起こってくるようです。そのためどのクリニックにも必ず対応マニュアルがあります。標準的には、抗菌薬の外用や内服で対応しますが、クリニックによっては炎症後色素沈着のリスク軽減のため、シナール配合錠等のビタミン剤を併用しているところもあります。

実際の対応としては、患者さんの診察をして、クリニックに常備している薬剤で対応することになるので、先生方が普段使われない薬もあるかと思います。標準治療からやや外れているマニュアルもありますが、そこはまあ、、、という感じです。アルバイト医としては、意地をはらず?(笑)クリニックのマニュアルに素直に従うのがよろしいかと思います。

多くのクリニックでは、皮膚トラブルによる診察、処方は脱毛料金に含まれる、マルメの対応としているところが多いです。そのためコストの面から、ジェネリックや、安価な薬剤しか使用できないクリニックもあるというのが上記の事情のようです。

基本的には、軽度の炎症であれば、抗菌薬外用を使用します(ダラシンTゲル1%、アクアチムクリーム1%など)。
炎症範囲がやや広い場合や、こじらせている場合は、内服も併用します(ルリッド錠150、ビブラマイシン錠50mg等)。容量、投与期間もマニュアルに沿って行えば大丈夫です。むしろマニュアル外の対応をすると、間違いが起こりやすいので、医療安全の意味でも、セットを引用するのが無難です。

最初慣れない場合は、抗菌薬外用+抗菌薬内服で対応おくのが無難かもしれません。数例もみれば慣れますので、あとはルーチンワーク化できます。

毛嚢炎の対応まとめ

・基本的にはクリニックのマニュアルに従い対応でOK。
・迷ったら抗菌薬外用+抗菌薬内服で対応。
・自分が使いたい薬剤でなくても、、目をつぶりましょう。。。