光線過敏症のチェック
今回は初診で気をつかうの薬剤性光線過敏症のチェックです。
医療脱毛では、現在、ほとんどのクリニックで医療レーザー脱毛を用いて行われています。従来のニードル脱毛に比べて、短時間で広範囲の施術を簡単に施行できるようになりました。メリットが多いレーザー脱毛ですが、副作用である光線過敏症に気をつける必要があります。内服薬、外用薬を使用されているお客様の薬のチェックは初診時には必須です。
複数のクリニックで勤務しましたが、多くの場合、マニュアルが完備されていますので、それに従って行えば大丈夫です。しかしマニュアルに載っていない珍しい薬などの場合は個別に対応する必要があります。
そんなときに便利なのが、独立行政法人医薬品医療機器総合機構が提供する、医療用医薬品の添付文書情報のサイトです。
こちらの医療用医薬品の添付文書情報に入ると、薬剤の検索バーが出てきます。そちらに調べたい薬品名を入れると、一覧が表示されます。調べたい薬品名をクリックして、添付文書を開きます。
そのページで、control+F のコマンドからサイト内の検索バーを開き、「光」と入力して検索をかけます。
すると光線過敏症の副作用がある薬剤の場合、「光線過敏症〜」、「日光への暴露を最小限に〜」などの文言が出てくる場合があります。そのような記載がある薬剤は光線過敏症の危険が高いとして、休薬する必要があります。逆に「光」と入力して検索をかけても、何も出てこない場合は光線過敏症のリスクは低いと考えられます。
休薬期間についてはクリニックによりそれぞれなので、そちらに従っていただければよいですが、多くの薬剤は前後1週間開ければ概ね問題ないかと考えています。
しかし、尋常性ざ瘡治療薬のディフェリンゲル0.1%やベピオゲル2.5%、またそれらの合剤は、長めに避けるようにしているクリニックが多いです。ビタミンA系の内服(イソトレチノイン等)も注意が必要です。安全のため数ヶ月前後休薬期間を設けているクリニックもあります。
脱毛クリニックはお客様の年齢層が若めなので、尋常性ざ瘡の頻度は高めであり、特に注意するようにしています。
あと内服が多いのは、花粉症のシーズンなどは抗アレルギー剤ですが、こちらは上記のサイトで簡単にチェックできます。特に問題なく使用できる薬剤が多い印象です。